僕がオタクになった頃の話。
こんにちワニ!waniです。
いきなりですが、僕はアニメやゲームを趣味とするいわゆるオタクです。
はじめにこのオタクという言葉について触れさせてください。
僕が今の趣味に興味を持ちだした2010年代前半、オタクという言葉はアキバ系の人、美少女が出てくるような深夜アニメを観ている人といったイメージを含み、人を蔑むようなニュアンスが少なからず入っていたと思っています。
未だに完全な理解は得られていないものの、オタクという言葉は少しずつ変化し、最近ではアニメ等の趣味に限らず特定の何かに熱中する人のことを指すようになりました。同時に深夜に放送するようなアニメや、声優さんの話題についても徐々に市民権を得てきているように感じます。
ここで僕がオタクになった2012年前後について背景を思い出しながら振り返ってみようかなと思いました。
特に深い理由はありません。ある時アニメの魅力を知った僕とオタクが生きづらかった当時の環境についてシェアしようと思います。
時はさかのぼり2010年頃、僕はまだ小学生でした。元々ゲームが好きで趣味というと遊戯王カード。
友人と毎日のように遊んでいました。ただ当時、友人の一人がアニメの女性キャラが描かれたスリーブを使っていてドン引きした覚えがあります。
そう。最初は僕もアニメに対する理解がありませんでした。それも遊戯王やワンピースなど土日の朝や平日の夕方に放送しているアニメと深夜アニメは別物だと考えており、頭の中では深夜アニメが好き=オタク=関わっちゃいけない人みたいな短絡的で愚かな考えをしている部分がありました。時代的にもオタクへの視線は冷たかったと思います。
そこから2年後の2012年、僕は太鼓の達人にハマっていました。この頃家のデスクトップパソコンに張り付きYoutubeで太鼓の達人関連の動画を観ていました。
ここで僕はアイドルマスターというコンテンツに出会います。僕のオタクのルーツです。太鼓の達人にはアイマスの楽曲が収録されており、そこで見つけた「キラメキラリ」という楽曲の虜になってしまったのです。なんという中毒性、キャラの可愛さ。だけどこんな可愛い女の子が出ている映像を観ていたなんて知られたくない!というジレンマと闘い、親から隠れるようにしながらつべを別タブにして聴いていたのを覚えています。
2013年にはアニメの再放送があり、親に録画しているのを見られたくなかったので夜中まで起きてリアタイで観ていました。
2012~2013年前半の僕は人に隠し事をする人間でした。親からは隠れ、友達にもオタク趣味については言えませんでした。好きなことを好きと言えないのは正直つらかった。でも学校でラノベを読んでいる人が周りから冷ややかな目で見られている事実を目の当たりにしたら隠すしかありませんでした。
同じく2013年の後半。
その頃僕はアイマスだけでなく他のアニメも観るようになりました。周りにはオタク趣味を持つ人が多く、アニメオタクだけでなくアニメが趣味だということを笑わないジャニーズオタクも居ました。類は友を呼ぶとはこのことでしょうか。人に恵まれ毎日が凄く楽しかったのを覚えています。
周りに揉まれ僕がオタクの片鱗を見せたことで一部のクラスメイトと話す機会がめっきり減ったり、担任の先生に笑われたりもしましたが、周りに理解者が居れば良いかなと思って気にしませんでした。
「隠すことをやめよう」と思った僕は家族にオタク趣味のことを伝え理解を得ることができました。それ以降仲の良い/趣味の合う友人にはオタク趣味を言えるようになって今に至ります。
以上が僕がオタクになった頃の話です。
つらい時もありましたが、アイマスに出会っていなかったら全く違う人生を歩んでいたと言えるくらい大きな転機でしたし、思い返せばアニメに出会えてよかったと思っています。
またこの一連の出来事があったことで人の趣味に関して非常に寛容な人間になったと感じています。小学生だった頃の僕のようにオタク=関わっちゃいけない人みたいな決めつけで物事を考えることがなくなりました。本質も知らずに勝手なイメージで物事を決めつけるのは間違っていると気づいたからですね。
オチというオチはないですが、数年前までオタクが生きづらい世の中だったんだぞという記録の意味も込めて終わりにしようと思います。
自分も同じような境遇だったよとか、少し前までそんなことがあったんだと思ってもらえたら嬉しいです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
See you later alligator!